【巴】
「触れてください……触って、ください……んんんぅっ……それだけで私、
 快感に変わりますから……ああぁっ……」

腰の動きはゆるめないまま、言われた通り矢向さんの身体に触れまくり、撫で回す。
しっとり汗ばんだ肌はどこもかしこも手の平に吸い付くような感覚で、手の平も気持ち良かった。

【雅也】
「あぁっ……僕が触れているのに……僕の方が気持ち良くなってる気がする……くうぅっ……」

【巴】
「良いのですよ……あぁぁっ……久香さんも気持ち良くなっていただければ……
 私も嬉しいのです……んくうんっ……」

気持ち良くしてあげたいという気持ちとは裏腹に、何かをすればするほど自分が気持ち良くなってしまう。
なんとか我慢して矢向さんをイカせて上げたいと思うのに、急激に射精感が高まってくる。

【雅也】
「くうぅっ……ぼ、僕ばかりが、気持ち良くなって……ああぁっ……もう、出そうです」

【巴】
「出してください……んんっ……たくさん、たくさん出してくださいっ……あぁっ……
 久香さんっ……あぁぁっ」

名前を呼ばれ、出してとお願いされると、もう完全にスイッチが射精に向けた動きに切り替わる。
矢向さんの腰を押さえると、その瞬間に向けて激しく肉棒を出し入れさせていく。

【巴】
「あっ、あっ、あっ、あっ、あんっ! あぁんっ! 逞しいですっ……ああぁっ
 ……素敵ですよ……久香さんっ……んんんぅっ……」

僕はもはや射精を目的をしたケダモノになった気分で腰を打ち付け続けた。
矢向さんの膣からは大量の愛液が溢れだし、
胸の上ではちぎれてしまいそうな勢いで乳房が揺れてひしゃげる。
全身には汗が噴き出し、長く綺麗な髪の毛の一部がその汗で身体に貼り付いている。
もう目に写る矢向さんの全てが、視覚から快感に変換されて全身を駆け巡る。