上でもぞもぞしていたせいか、北条先生が目を覚ましてしまった。
目をぱちくりさせて、先生は自分の置かれた状況を理解しようとしているようだった。
そして、ベッドに縛り付けた腕が動かせないことに気が付くと、慌て始めた。

【奈桜子】
「な、なに、小倉くん!? これ、どうして……あなた、な、なにをしているの!?」

もがきながらも、なんとか腕を引こうとするが、身動きできそうにない。

【信一】
「北条先生、すみません……」

【奈桜子】
「あ、あなたがやったの? どうしてこんなこと……」

どうしてと言われても、今俺が言えることは、ほとんど何もない。
北条先生から目を逸らしつつも、俺は硬くなった棒を胸に擦りつける。

【奈桜子】
「あっ……ちょ、ちょっと、小倉くん何を……く、苦しいわっ」

先生の上に跨がっての行為だ。当然の反応だろう。

【奈桜子】
「お、小倉くん……あなた、何を……」

自分の胸元に擦りつけられているのが何なのか、ようやく理解したみたいだ。
さーっと先生の表情が青ざめていくのが分かる。
そして、軽蔑の視線で見上げた。