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そう、いまわたしは大好きな人の机に座っているのだ。
そう思うと急に心臓の鼓動が早くなっていく。

【紗依】
(やだぁ……わたしったら何、考えてんのよ。
  それってまるで、小学生が
  大好きな女の子の笛を舐める感覚と同じだよ)

でも、こんなチャンスもう二度とないかもしれない。

そう思った瞬間、理性のタガが外れてしまった。

教室という、いつ誰が来ても不思議ではない場所で
自慰に耽るなんて……
そんな危険なこと、普通ならしなかっただろうし。

考えすらも浮かばなかったに違いないもの。

でも、今日は学園が休みだから
熱心な部活の熱心な生徒しか来ていない。

そういう人たちだって、
自分のクラスに来ることはまずありえない。

それに部活で来ている人たちも、
とっくに帰っている時間帯だし。
残っているのは、数えるくらいの生徒だろう。

現にこの階の教室には誰もいなかった。
わたし一人だけ……。

【紗依】
(だいじょうぶよ、
  誰か近づいて来れば足音が聞こえるはずだし、
  扉も閉めてあるし……)

そこまで確認すると、
もう思いを止めるものは何もなかった。

堅くひんやりとした机に直接、
座りながらスカートの中に手を入れていく。

心臓の鼓動が耳にまで伝播している。
多分、真っ赤な顔をしているのだろうと思った。

そっとパンティに触れてみた。
じゅん、とした熱気を指先に感じる。

【紗依】
(あっ……やっぱり濡れてる。
  やっぱりわたし、ずっと興奮してたんだ)

驚くくらい正直な、自分の身体に笑ってしまう。

指で割れ目を擦ると、
熱くて鈍い快楽と共にパンティが
愛液によって滲んでいくのがわかる。

【紗依】
「んんっ………もう濡れちゃうなんて
  ……しかも……
  彼の机でこんなこと……」

彼が知ったら、絶対に軽蔑するだろうと思う。
でも、ごめんね。わたし、もう止められない。

クリトリスの部分を強く押し擦ると、
子宮の奥が締められていくような感覚と一緒に
狂おしいまでの快楽が湧き起こってくる。

そして、乳首が痛いほど勃起していく。

風の全くない湿度の高い教室はただいるだけで、
汗ばんでくるほどだった。

その纏わりつく空気の中で
わたしはひとり暗い情欲に耽り、
玉のような汗と、汁を滴らせている。

目を閉じると、淀んだ湖底の中にいるような錯覚に
陥りそうになる。

窓の外では、低く立ちこめた鈍い灰色の雲が空を覆い、
時間以上に暗く陰鬱な雰囲気が漂っている。

僅かな夕闇だけが、教室に光りを差込んでいる。

そんな中、彼との情事を妄想し、
自分を慰め続けるわたしの姿は
きっと、黒い影になっているのだと思う。

か細く息がもれる、
そして、性器から漏れる更に微かな音。

【紗依】
「はぁ……だめだよ……
  でも、でも……いいよね……
  こんなチャンスもう絶対ないんだから」