ドアが開き、学生が顔をのぞかせた。あろうことか河野和也だった。それより一瞬早く、金森は教卓の下へ身をもぐりこませていた。

「か、和也君……なにか用?」
「先生と一緒にお昼、食べようかと思って」

 白い歯を見せて愛らしく微笑み、パンの入った袋を持って近づいてくる。
 香澄はじっとりと汗ばんだ。よりによってこんな時に和也が来るとは。教卓の下に隠れた金森は、執拗にパンティストッキングを脱がそうとしている。和也の手前、香澄は抵抗ができない。

「ね、いいでしょ?」
「ご、ごめんなさい……あ、あまり、食欲がないのよ、私」
「どうしたんです、具合でも悪いの? 少しやつれたみたいだけど」
「ううん。な、なんでもないわ」

 ついにパンティストッキングが足首までおろされた。金森は、つづいてパンティにまで手を伸ばしてくる。

 ああ、いったいどうすればいいの。あまりのつらさに泣きだしたくなった。

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